アンダーステアになりやすい

今では多数の自動車に採用されるに至ったFFレイアウトですが、そのメリットとは裏腹にデメリットも多数存在しています。各メーカーがFFを採用する最大の理由は、生産効率です。つまりは本来メーカー側の都合が最も大きいわけで、FF故のスペース効率の良さや悪路や坂道の走破性の高さといったメリットは半ば副次的なものと言えます。反面、FFにはそのレイアウト上、避けられない特性が多く存在します。例えばタックイン。これはアクセルを戻すとステアリングが内側に切れていくことです。また、自在継手を用いていることから、エンジン横置き、縦置きに関わらず、ステアリングの切れ角が小さくなる傾向にあります。ひいては最小回転半径が比較的大きくなりがちで、取り回しが悪くなります。

ピーマン02
FFにおける最大のデメリットと言えるものは、アンダーステア傾向になりやすいことです。アンダー特性とは、ステアリングを切っても車体は直進方向に行ってしまうことですが、操舵と駆動の両方を前輪で受け持つFFはどうしてもその傾向が強くなります。アンダー特性は、タイムをロスするといったレース上のデメリットのみならず、日常の走行においても、ステアリングを切ったら切っただけ曲がるといった自動車本来のナチュラルな動きを享受できない、あるいは後輪が駆動することによって後輪にパワーをかけたり減じたりして自在にコントロールするドライビングプレジャーを味わうことができないということで、生粋の車好きはやはりFFを敬遠するきらいがあります。メルセデスやBMWの殆どの車種がFRを採用していること、日本の上級車は殆どがFRなのは正にその理由によるものです。

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